「アイ折り曲げによる強度低下について」の回答

Q:お忙しいところ申し訳ありませんが,質問させて頂きます.
ワイヤーのアイ部とシャックルのピンについて教えてください.
ワイヤー(φ56)のアイ部をシャックルのピン側に掛けて使用しているのですが,ピン径(φ58)が小さくワイヤーの強度が低下すると考え,ピンにカラー(φ100)を入れ径を大きくして,強度低下を抑えようと思っています.
ワイヤーの折り曲げによる強度低下がアイ部にも適用されるのかが不明で,有効な方法かどうかわかりません.
申し訳ありませんが,上記の方法が有効であるかご教示ください.
お願いいたします.
A:ワイヤロープの径(d)を1とし、ピン径(D)も同じく1とした場合、D/dは1となります。
この場合、アイの曲げによる強度低下率は
6×24で50%。
6×37・6×Fi(25)・Fi(29)で45%となります。
アイはロープが2本と計算されますので、ロープの強度が50%に低下しても50%+50%=100%となり、アイが切断することはありません。
> ピンにカラー(φ100)を入れ径を大きくして,強度低下を抑えようと思っています.
この場合、D/dは約1.8となりアイの強度低下率は(6×24の場合)約40%と、より安全になります。
「ロープの曲げ比率と強度効率」はこちらを参照してください。
http://www.rope.co.jp/special/special_03.html
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