「ワイヤロープの直径は、ノギスのどの位置で計測するのか?」

Q:ワイヤロープの直径を測るとき、ノギスのどの位置で計測するのが正しいのでしょうか?
A:ワイヤロープのJIS G 3525によると、

実際径の測定は、供試材の中央部付近の任意の点2か所以上又は同一断面において、2方向以上をノギスで図のように測定して、その平均値を実際径とする。

図:実際径の測り方
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ノギスでのロープ径の測定方法について、ノギスのメーカーである「ミツトヨ」に確認しました。
ノギスはアッベの原理に反する測定器である。
測定物と測定器が同一線上にある場合、誤差が最も少ない(マイクロメーターが適用)。
ノギスのように測定ジョウが測定器と同一直線上にない場合は、出来るだけ測定器に近い位置(測定ジョウの奥の方)で測定する方が誤差が少ない。
したがって、ノギスの直線部分の奥の方で測定する方法が正しいと言えます。
×:間違った測り方
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先端部の切り込みは、細い隙間でも入るようにしたもので、ロープ径の頂点を測定するのは困難。
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ノギスの奥で測定すると、ノギスを動かしてロープ径の頂点を拾うことが困難。ノギスの切り込み部で測定しかねない。
■関連リンク
ロープファクトリー/ロープ径の測り方

ミツトヨホームページ/精密測定機器の豆知識/ノギス編

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