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ワイヤロープ案内|規格|ワイヤーロープ規格

その他特殊ロープ

  1. ジンカールロープ(PAT・P)
    ジンカールとは、当社が開発した高耐食性亜鉛―アルミニウム合金めっき製品の商品名で、耐食性を必要とするロープ及び各種ワイヤ製品に用いられています。
     鋼材の工業用防食めっき材料としては、亜鉛とアルミニウムが一般的ですが、一般耐食性はアルミニウム、耐局部腐食性は亜鉛が優れています。
     ロープのように長尺物の製品においては、その一部でも腐食しますと全体にダメージを受けることになります。したがって、この種の製品に持いる防食めっき材料としては一般耐食性は勿論、耐局部腐食性も合わせて持つ必要があります。
     ジンカールは、亜鉛の優れた特長である耐局部腐食性を具備し、同時に耐食性の向上を目的として開発されたロープ及びワイヤ製品の理想的なめっきです。めっき材料別の特性比較及び亜鉛めっきとジンカールの塩水噴霧試験による耐食性の比較については、5章8E76ページをご参照ください。また、破断荷重については、同一構成の亜鉛めっきロープをご参照ください。
  2. 電らん入りロープ(TSK規格品)
     ロープの繊維心の中に電らんを入れたもので、このロープを通して通信・信号を送るなど、表11に示すように色々な使途があります。ロープの外観と各部の名称は、図7に示すとおりです。
    表11 ロープの用途別電らんの使途例
    ロープの用途 電らんの使途
    鉱山巻上索 坑内外の通信連絡
    機械用動索 動力開閉器操作
    船舶曳航索 動力開閉器操作
    そ の 他 各種通信連絡電話又は信号
    図7 電らん入りロープの外観写真と各部の名称

    なお、本体ロープの仕様、構成、より方及び破断荷重などの機械的特性は、一般繊維心入りロープと、何等変わりありません。 当社ではこのほかに電らん入り片よりロープ、その他各種の電らん入りロープも製造していますので、特殊な用途については、仕様をご指示のうえご照会ください。
  3. スーパーコートロープ(PAT・P)[規格表は198〜199ページに記載]
     ワイヤロープには、繊維心入りロープとロープ心入りロープがあります。高い破断荷重を必要とする場合には、ロープ心入りロープが使用されていますが、欠点として、内部磨耗及び内部腐食が起ることにより、繊維心入りロープに比べ、短命となっています。
     スーパーコートロープは、従来のロープ心の代わりに、樹脂被膜したロープ心を入れたものです。これにより、側ストランドとロープ心との直接の接触をなくし、内部磨耗の防止や断線発生の低減が図れ、ロープ全体の寿命が長くなります。
    図8 スーパーコートロープ外観写真 図9 疲労試験結果
  4. デコロープ
     急傾斜の索道曳索に取付けられたキャリヤグリップが万一スリップしても、キャリアの逆走を防止できるように、ロープに図10に示すようなふくらみをつけたものを、当社ではデコロープという商品名で呼んでいます。ふくらみ部は、ロープの繊維心の一部に合成樹脂を挿入し、ロープ径を一定箇所だけ2〜4mmふくらませてあり、その間隔は需要家のご指定がなければ50mを標準としています。
     一般に、ロープは長時間使用しますとロープ径は減少しますが、デコロープはふくらみ部分とそれ以外の部分との径の差が、依然として残っており、制動能力を維持できます。
     デコロープの耐疲労性は、一般のロープに比べて、その低下は僅かです。
    図10 デコロープの外観写真
  5. マークロープ
     図11に示すように、ロープに数本の着色素線をより込んだものを当社ではマークロープと呼んでいます。このロープは主に高圧送電線の延線用ロープに用いられています。一目でロープの製造年度が分かるので、現場でロープの外観を目視するだけで、使用期間が判断でき、ロープの使いすぎによる事故が未然に防止できます。また繊維心にも着色素線と同色の印糸をより込んであり、色がはがれたり、腐食した場合にも識別可能です。
    図11 マークロープの外観写真
  6. インナーワイヤ(TSK規格品)[規格表]
     片よりロープ 1×19又は 7×7など比較的シンプルな構成の亜鉛めっきロープで、主として自動車用ブレーキケーブル、コントロールケーブルなど、いわゆる索導管のインナーワイヤとして使用されるため、特にロープ径、プレフォームは、精密仕上げとなっています。
  7. 操作用ワイヤロープ[規格表]
     主として機械器具などに使用される比較的細径のロープで、JIS G 3540-1995では、構造的に伸びが少なくて力の伝達の応答性がよい 1×7、1×19、7×7、 7×19の4種類が規定されています。
     材質は、炭素鋼のほかにステンレス鋼があり、ステンレス鋼は鋼種によって、非磁性のSA種(SUS 316) と弱磁性のSB種(SUS 302、304)とに区分されています。
    なお、炭素鋼ロープ用素線には、亜鉛めっきが施されています。
     用途としては、医療機械・計測機械・原子炉・運動器具などの操作用及び窓や扉などの開閉用などがあります。
  8. 航空機用ワイヤロープ [規格表]
     主として旅客機、ヘリコプター、グライダーなどの操舵索として使用されるロープで、JIS G 3535-1995では、3×7、7×7、 7×19の3種類が規定され、全て不反発性よりとなっています。
     材質は炭素鋼のほかにステンレス鋼(SUS 302、SUS 304)があり、炭素鋼ロープ用素線には亜鉛めっき又はすずめっきが施されています。

      [ 認定項目]
    1. MIL-C-5424A
       (Preformed flexible corrosion-resisting steel cable for aeronautical use)
       空幕技 R44-0944
    2. MIL-W-1511A
       (Preformed flexible carbon steel wire rope)
       空幕技 R44-0945
    3. MIL-W-83420C
       (Flexible wire rope for aircaft control)
       防衛庁 M-83420-84-1145-1
  9. オートロープ [規格表は215ページに記載]
    図12 オートロープの外観写真

    普通のロープにスェッジ加工をしたもので図12に示すように表面が平滑で、ロープ同士の擦れ合いに強く、機械、漁業、航空、林業部門に使われています。

    1. 特長
    2. 表面が平滑で手触りが良く、特に索道管の場合、アウターケーシングとの櫂動抵抗が少ない。
    3. ロープ径が同一の場合は、一般ロープよりも破断荷重が大きい。
    4. 一般ロープに比べて柔軟性に富み、耐疲労性が優れている。
    5. 完全不反発よりのため、もし断線が生じても、ロープの裏面に素線が跳ね出ることが少ない。
    6. 一般ロープに比べて伸びが少ない。
  10. アーマードケーブル(MIL規格品)[規格表]
     片よりロープの上にフラットワイヤを巻付けて、図13に示すように表面を平滑にしたもので、主としてジェット戦闘機の射撃訓練標的曳航用として使用されています。
    図13 アーマードケーブルの外観写真
    1. 特長
    2. 一般ロープに比べて伸びが少ない。
    3. 表面が平滑である。
    4. 耐疲労性がよい。
    5. 断線が生じにくい。
    6. キンクしにくい。
    7. 非自転性である。
      [認定項目]
      MIL-C-5765C
      (Armored steel cable for target)
      1. 径 11/64" 空幕技 R44-0946
      2. 径  1/8"  空幕技 R46-0851
ステンレスロープ ロープ関連JIS規格
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つり荷重から1本あたりに必要な破断荷重を計算(比較)
単位換算
『力・重量』換算
『長さ』換算
参考文献
ワイヤロープハンドブック:ロープ用語、日刊工業新聞社
ワイヤロープ、東京製綱
ワイヤロープのすべて(上)(下)、製綱活性化研究会
移動式クレ〜ン倶楽部
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